【酒類業界】グローバル見出す活路とは?

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僕はお酒が好きなんで、機会があれば飲みいったりします^^ 友人と久々に集まったりした際には、やっぱり飲み!になりますね。気軽な気持ちで、酒類業界にしましたが、意外と大変な業界かも??

日本人の飲酒量は減少の一途

成人1人当たりの酒類消費数量の推移

成人1人当たりの酒類消費数量の推移

こちらは平成27年3月 国税庁 酒のしおりから抜粋。平成4年をピークに減少を続け、平成25年には82.8Lまでに減少しました。ただ平成23年からは横ばいから上昇に転じているので、底を打ったとも言えるかもしれません。ただ今後も日本の人口減少に加えて、そもそも一人あたりの酒類消費量が減少しているため、今後も日本国内で、劇的にのびる可能性は低そうです。

活路はやっぱり海外にありあり

「ビーム サントリー」(Beam Suntory Inc.)

「ビーム サントリー」(Beam Suntory Inc.)


旅行業界
でも語りましたが、活路はやっぱり海外にありそうです。国内市場の先行きの暗さに大きな動きを見せたのは、サントリーの米ビーム社買収でし、ビーム社は社名を「ビーム サントリー」(Beam Suntory Inc.)に変更しました。世界第3位のプレミアムスピリッツメーカーとなりました。

ブランドポートフォリオは、主力商品である「ジムビーム」「山崎」をはじめ、世界的プレミアムブランドとして知られる「メーカーズマーク」「ノブ クリーク」「白州」「響」「角瓶」「ティーチャーズ」「ラフロイグ」「ボウモア」「カナディアンクラブ」等のウイスキーやコニャックの「クルボアジェ」、さらにホワイトスピリッツやリキュールの「サウザ」「ピナクル」「ミドリ」と充実したラインナップになります。

なぜビールではなく蒸留酒メーカーなのでしょうか。ビール業界は再編が進みアンハイザー・ブッシュ・インベブSABミラーハイネケンといった大手5社で、世界消費量の半分を占める寡占市場となり、ビールでの海外活路は難しい。可能性がある蒸留酒への流れですね。またビールは酒類の中でも賞味期限が比較的短く、容量に対する単価も安い。規模拡大を図るには現地生産のほうが望ましく、ビールの輸出が海外戦略の主軸となるとは考えにくいというのも理由です。つまり。。

日本ビールのグローバル展開は難しい

と言う認識でいいのではないでしょうか。

酒類業界 動向とは?

さて今後の酒類業界の動向ですが、上記のとおり海外戦略が各社成長の鍵となりそうですね。ただ海外戦略=買収という図式が多い気がしますが、うーんという印象が。。東洋経済のアサヒ、海外事業が不完全燃焼なワケに興味深い記事が乗っていました。

アサヒグループホールディングスの2014年度決算は売上高、営業利益ともに過去最高を更新し順風満帆にも見えるが、グローバル化は思うように進んでいない。アサヒの14年度の国際事業は売上高2347億円に対し12億円の営業赤字。同事業の業績開示が始まった10年度以降、5期連続で赤字となっている。

ん!?

国内過去最高なのに、グローバルでは5期連続赤字??

。。。アサヒやばくね? というより海外勢がチート的なのかも。僕も名前も知らないビールよりは、とりあえずブランド名しっている日本のビールを頼みますね。結局は、各社グローバル展開は必須なものの、サントリーが成功例の反面、アサヒなどは上手くいっていないといえます。やはり明暗はM&Aを如何に的確に行えるかと言っても過言ではないでしょう。グローバル化といえば、聞こえは良いものの、企業買収なしで良例が少ないのは事実ですしね。。

今後の動向は上記の通り、サントリーを例に、日本市場からの脱却のための海外企業買収が続くのではないかと予想。そしてこちらも寡占化したビール市場ではなく、蒸留酒・清酒・焼酎などの別ジャンルの買収が進みそう。ただ日本の酒税では、なんとビール類(発泡酒・第3のビールを含む)が全体の7割を占めている為、日本市場ではビールを、海外では別ジャンルの展開の②軸が妥当な気がします。。

いつまで続くプレミアムビール

キリン一番搾りプレミアム

キリン一番搾りプレミアム

さきほどの酒税の7割がビール類とお話しましたが、サッポロ のエビスビールや、サントリーのプレミアムモルツの2強から、キリンの一番絞りプレミアム・アサヒビールのドライプレミアムなど各社高価格戦略を打ち出し、見事14年上半期のビール市場は前年比プラスに転じました。ただ低価格路線の発泡酒・第三のビールは過去最低を記録する等、日本市場のビール市場も楽観視はできないようです。

ちなみにプレミアムの流れからにわかに脚光を浴びているのは、クラフトビールです。

クラフトビールとは?

「クラフトビール(Craft Beer)」とは、小規模なビール醸造所でビール職人が精魂込めて造っているビールです。ビール職人が造り出す高品質なビールを「手工芸品(Craft)」に例えて、クラフトビールと呼びます。また、小規模なビール工房のことは、マイクロ ブルワリー(Micro Brewery)と呼びます。by クラフトビール東京

またクラフトビールにも多くの派生して多くの種類があり、下記はビールの種類一覧だそうです。うーん。多い笑

sake-gyoukai-Complete-Guide-to-Beer

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ちなみに有名なクラフトビールは下記とのこと。うむ。知らない。。

  1. ピルスナー (Pilsner)
  2. ペールエール (Pale Ale)
  3. IPA(アイピーエー)(India Pale Ale )
  4. ヴァイツェン (Weizen)
  5. フルーツビール (Fruit Beer)
  6. スタウト (Stout)
  7. バーレーワイン (Barley Wine)

というわけで、各社地域密着型の小規模な醸造所ビールが脚光を浴びつつあり、キリンが2015年に参入を発表しました。キリンビールが立ち上げたクラフトビールブランド「スプリングバレーブルワリー」では、 2015年4月17日に東京・代官山にオープンしたキリンビールのブルワリー(醸造所)併設店舗「スプリングバレーブルワリー東京」などからキリンの本気度が伺えますね。

国内酒類 業界ランキング

第1位:キリンホールディングス 売上高2兆2545億円 営業利益1428億円
第2位:サントリーホールディングス 売上高2兆0402億円 営業利益1265億円
第3位:アサヒグループホールディングス 売上高1兆7142億円 営業利益1174億円
第4位:サッポロホールディングス 売上高5098億円 営業利益153億円
第5位:オリオンビール 売上高237億円 営業利益24億円

というわけで、酒類5大メーカーで占められていますね。特にキリン・サントリー・アサヒは営業利益ベースで、1000億円超えている他業界に見られるガリバーが見受けられません。営業利益率はサントリーが良さそうですね。ビーム社の買収のセンスといい大好きだサントリー!!!!!!

世界蒸留酒ランキング

ついでに蒸留酒の世界ランキングをご紹介。先述のビームサントリーがなんと三位に躍り出ました。これが買収の力。。
ただまだまだ上位二位には及びませんがぜひ頑張って欲しいところ。。

第1位:ディアジオ(イギリス) 売上高1兆7438億円 営業利益4601億円
第2位:ペルノ・リカール(フランス)売上高1兆2005億円 営業利益3122億円
第3位:ビームサントリー(アメリカ・日本?) 売上高4600億円

最後に

いやーAI業界やりたいといいつつ、酒類業界ぜんぜん関係ないですね笑 うーん。つぎはもっと面白い業界探したい・・・

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