【旅行業界】日本人の海外旅行はもう古い?!

ryokou-gyoukai-passport

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いやーいきなりですが私いままで海外旅行行った事がないのです。いつか行きたいなーとか思っていたら、知らぬ間にアラサーになってしまいました。。そんな中、現在の職場では、先輩の方々は、長期の休みのあとはかなり海外率が高い!(羨ましい!!!)しかもハワイ・ヨーロッパ・ミャンマーまで。

「世界遺産を見ないまま死ねない」

 

という無駄な危機感とともに、世界遺産巡りの第一歩。カンボジア旅行に行って参ります。
で、長くなりましたが、その流れで旅行業界もチェックしてみました笑

円安が旅行業界あたえるインパクト

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ココ数年で、劇的に円安が進行しました。現在は125円あたりを行ったり来たり。円高の時は80円とまさに、40円も円安が進行しました。関係あるんですか? という方にご説明すると、例えば海外旅行で80円と120円を比較すれば、1.5倍多くお金が使えます。1.5倍。。。ホテルのグレードを上げて、日数増やしてもおつりがきます。カンボジアはまだ影響は少ないですが、アメリカもろもろご旅行にいかれるかたはご愁傷様ですと。

ただここまでは消費者目線のお話。
旅行業界各社の目線ではどうでしょう??

旅行業界の活路= 訪日外国人

日本人が【ジャパンマネー】で海外で買い漁るのは昔話。今は通貨安の影響から、各社国内旅行と訪日外国人向けツアーにてこ入れをしています。

訪日外国人推移

訪日外国人推移

国土交通省・観光庁によると、2014年に日本を訪れた外国人旅行者は1341万3600人(推計)で前年比29・4%増加し、2年連続で最高を更新した。このうちアジア地域からの旅行者は1061万人と全体の79%を占めた。中でも東アジアが892万人で66・5%に達する。国・地域別では、1位が台湾の282万人、2位が韓国の275万人、3位が中国の240万人、4位が香港の92万人、5位が米国の89万人。次いで、タイ、オーストラリア、マレーシア、シンガポール、英国の順。 by nippon.com

ちなみに訪日外国人旅行者の内訳はコチラ。あんなに日本嫌いといっておきながらも、アジアやはり人気ですね。

国・地域 人数 割合(%)
台湾 283万人 21.1
韓国 276万人 20.5
中国 241万人 18.0
香港 93万人 6.9
米国 89万人 6.6
タイ 66万人 4.9
オーストラリア 30万人 2.3
マレーシア 25万人 1.9
シンガポール 23万人 1.7
英国 22万人 1.6
フィリピン 18万人 1.4
カナダ 18万人 1.4
フランス 18万人 1.3
ドイツ 14万人 1.0
ベトナム 12万人 0.9

出典:日本政府観光局(JNTO)

やはり特筆すべきは、一時期的ではありますが2014年4月、訪日外国人旅行者数が、日本人外国人旅行者数を上回った時があったことでしょうか。円安の影響がもちろん大きいのですが、今後東京オリンピックに向けて、観光立国を目指す日本としては、今後は海外旅行に行く日本人より、訪れる外国人の方が多くなるのも時間の問題かも?

旅行業界の動向・課題解決策は?

2015年7月1日JATA(日本旅行業協会)が、JATA 政策提言 -海外・国内・訪日旅行資料を発表しました。まずは現代の旅行業界の動向について。話は3区分にわけられ、海外旅行に関する政策提言・国内旅行に関する政策提言・訪日旅行に関する政策提言で話が進められます。ただ見ていてええ。。ってのも多かったので、ここからは偏見入りまくりです。内容をまとめれば三点が必要だと語っています。

①地方創生やインバウンドの増加のために、地方の国際化
②クルーズ船の寄港に相応しい港湾やターミナルの整備、出入国管理の施設
③地域の伝統芸能や祭事、特産品などの地域ブランドを高める必要

。。。提言するのは自由ですけど、経産省クールジャパンに盛り込まれていそうな内容を、2015年何を今更感が半端ないです。
海外旅行なんて、円高で時間とお金に余裕が出たら、必然的に海外旅行に行く人も増えるので、上記をやったからどうだ!というのはちょっと。

ただ①休暇制度の普及 ②若者の国際化支援 ③国際化による地方創生 ④安心安全な旅の推進
観光立国というだけではなく、雇用に良い影響があれば、ぜひってかんじですが、旅行業界としてはうーんのような。同日、日本旅行業協会、田川会長が記者会見を行い、旅行に関するマーケット動向と、2015年のJATAの取り組みについて語りましたがが、こちらの方が理解しやすいかも。

※脱線中 企業の【ジャパンマネー】は健在 (ノ*゚▽゚)ノ

ちなみに円安もどこ吹く風。

「ジャパンマネー」が米国に舞い戻ってきたと東洋経済ONLINEが報じました。
ナレーションは英語ですが、あのロイターががっつり取り上げています。

ryokou-gyoukai-japan-money

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なぜ今になって取り上げられたかといえば、世界各国の中で、日本が米国で最も多くのM&A (合併と買収) を行っているとのこと。今年に入って8月5日までの買収件数は87社。その数は昨年(1月~8月5日)の71社から23%増えており、2004年の同時期の2倍以上だ。1989年10月三菱地所がロックフェラーセンターを約2,200億円で買収した、バブル景気期の成金【ジャパンマネー】海外資産買いあさりを彷彿とさせますね。

ただ1989年と何が違うかと言われれば、ロックフェラーセンターをはじめとする知名度だけの不動産物件の買収(ブランド好きのアジア人。。)から、2015年は「住宅建設資材や塗料、鋼管、建設業、機械類などの、より平凡な業界に興味を示す日本企業の数の増加が目に付く」とのことで、大変良い傾向。ただ完成された組織を買収するのではなく、あくまでも足りない部分(組織)を買収で補うことが個人的には好きかも。

デカい仕上がった会社を買ってもうまくいかいイメージが・・・ちなみにロイターの動画オシャレ〜日本もクールなNEWS動画サイトないかしら。

旅行業界の王者 【JTB】

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旅行業界=JTBといっても過言ではないのでは。連結会社は171社。アジアからの訪日旅行やWEB関連事業に注力中。

ジェイティービー(JTB)グループの2015年3月期第2四半期累計期間(2014年4月1日~2014年9月30日)の連結業績で、売上高(総額)は海外・国内旅行ともに団体旅行が牽引した結果、前年比1.7%増の6783億200万円となった。営業利益は38.2%減の97億6300万円、経常利益は20.0%減の135億3800万円とそれぞれ減少した。by travelvision.jp

ということで、営業利益は38.2%減の97億6300万円、経常利益は20.0%減の135億3800万円はやばいような。。海外旅行については円安の影響など、国内旅行については訪日外国人旅行者の増加による宿泊施設の価格高騰などによるものと説明。

売上総利益は海外旅行が2.5%減の566億1500万円、国内旅行が1.6%減の597億8800万円でともに減少。国際旅行は9.1%増の74億5400万円と増加した。その他事業を含めた合計は2.4%減の1364億400万円。

うーん。ぶっちゃけ営業利益減もそうですが、あんまりピンと来ず投資対象にはなりませんね。(○´―`)ゞ ポリポリ

格安旅行のパイオニア 【HIS】

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株式会社エイチ・アイ・エス(英: H.I.S. Co., Ltd.)は格安旅行券で有名ですね。実は私もHISを使用してカンボジアにいきます。やっぱり理由は料金ですね^^; ちなみにエイチ・アイ・エス(H.I.S.)の2015年10月期第2四半期(2014年11月1日~2015年4月30日)の連結業績は、売上高が前年比3.2%増の2607億9800万円、営業利益が19.7%増の100億2900万円、経常利益が16.7%増の112億5400万円、四半期純利益は17.0%増の51億200万円とのこと。売上高と経常利益は5期連続の過去最高、営業利益は4期連続で過去最高を達成。純利益も保有株式売却損があったものの、過去最高となった。

今回初海外でお世話になるので、上記も含めてちょっと気になっていますね。ただ自己資本比率がじりじり下がっているのは気になりますね。現社名に変更された1990年頃から自社企画の海外パッケージツアー商品も販売していましたが、グループのホテルなども持つようになる。「HIS(エイチ・アイ・エス)」の社名の由来は二つあり、

ブランド説:チケットのブランド名が当時、「Hide International Service」であったから。なお、「Hide」とは、創業者である澤田秀雄の「秀」を意味する。スローガン説:スローガンが当時、「Highest International Standards」、「最も優れた世界標準」であったから。

ちなみにロゴは、地球の自転軸の角度である23.4°で文字が傾いているとのこと。へえええ。
ちょっと過去も気になったので、損益計算書をちょろっと見てみました。営業利益・経常利益ともに順調も順調。こちらはほんと真面目に投資検討してもいいかも? ※決算数値は当該決算期の発表時点です。

損益計算書(百万円)
決算期 2010/10連 2011/10連 2012/10連 2013/10連 2014/10連
売上高 348,065 380,805 431,483 479,478 523,246
営業利益 6,278 9,407 11,316 11,843 15,906
経常利益 5,019 11,005 13,479 15,203 19,016
当期利益 3,384 8,300 9,331 8,903 9,050
一株利益(円) 104.37 255.96 287.77 274.59 139.56
一株配当(円) 24.00 32.00 34.00 34.00 18.00
決算月数(カ月) 12 12 12 12 12

近畿日本ツーリストの持ち株会社【KNT-CTホールディングス】

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KNT-CTホールディングスは、鉄道系(近鉄)近鉄グループにおいて旅行業に係る企業を統括する持株会社(中間持株会社)です。意外と知られていませんが、東証第一部に上場しています。近畿日本ツーリストの名で1955年(昭和30年)から長年にわたり、団体旅行をはじめ、JR券、航空券、船車券の販売から個人旅行のパッケージツアーの販売、さらに企画旅行の通信販売まで行っていた大手の総合旅行会社でしたが、近鉄グループの旅行事業再編により、事業譲渡先の子会社に引き継がれました。ちなみにグループの取扱高は旅行業界2位です^^

日本最初の旅行会社 【日本旅行】

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株式会社日本旅行(にほんりょこう、Nippon Travel Agency Co., Ltd.)は、日本最初の旅行会社で、西日本旅客鉄道(JR西日本)の連結子会社。通称(略称)は「日旅(にちりょ)」NTAなどとも呼ばれます。国内旅行に強みを持ち、「赤い風船」というブランド名でパック旅行を提供するほか、JR路線を活用したWENS赤い風船(ウエンズあかいふうせん)があるそうです。

【阪急交通社】

阪急交通社

阪急交通社

株式会社阪急交通社(はんきゅうこうつうしゃ)は、阪急阪神ホールディングスの中核事業会社で阪急阪神東宝グループに属する日本の旅行会社、大手旅行会社の一つ。2014年度の旅行取扱高は業界第6位。ただこちらはあまり興味がなく。割愛。

低めの手数料で打ち出す 国内ネット旅行予約サイト一覧

楽天トラベル:楽天株式会社が運営する旅行に関するオンライン予約を扱います。楽天苦手なので、あんまり。。
じゃらんネット:リクルートが手掛ける大手ネット旅行サイトのひとつ。一回バナーがリア充で炎上したような笑
ヤフートラベル:こちらもその名の通りYahooが手掛ける旅行サイト。うーん微妙。
一休.com:名前は聞いたことあるけど、居酒屋のイメージが笑 こちらも微妙。。

もはや国際化の時代? 海外ネット旅行予約サイト

JTB総合研究所は、2014年に市場調査会社のユーロモニター旅行会社の取扱額ランキングを集計結果を紹介しています。

2013年度 世界旅行業取扱額 上位企業

企業名 取扱額(US$M)
1 Expedia(エクスペディア) 39,443
2 priceline(プライスライングループ) 39,173
3 Carlson Wagonlit Travel(カールソン ワゴンリー トラベル) 31,611
4 TUI(トゥイ) 25,593
5 AMERICAN EXPRESS(アメリカンエクスプレス) 24,256
6 Thomas Cook(トーマスクック) 18,122
7 JTB(ジェーティービー) 15,180

出典:Euromonitorを元にJTB総合研究所作成

1位はExpedia(エクスペディア)で取扱額39,443百万ドル、2位はpriceline(プライスライングループ)で取扱額39,173百万ドルと、上位をアメリカのOTA(Online Travel Agent)が占める結果となりました。 by JTB総合研究所

とのことで、エクスペディア・プライスライングループ2強の姿が見えてきました。ちなにみOTA(Online Travel Agent)オンライントラベルエージェントとはなんでしょうか?

OTAとは、店舗を持って営業活動を行っている従来型の旅行会社に対し、インターネット上だけで取引を行う旅行会社のことを指す。24時間いつでも膨大な数の商品を閲覧・検索でき、店舗へ出向く必要のない利便性が消費者の支持を得ている。投資額が少ないことから事業者の数も増えている。また、旅行業以外からの参入も多く見られる。旧来型の旅行会社もオンライン販売に力を入れるようになっている。 by JTB総合研究所

はい。とのことで、つまるところネット旅行予約の専業を指していそうです。ただJTB総合研究所にもあるように、エクスペディアの海外収入は47%。商品はネットで仕入れてマークアップして販売するマーチャントモデルが主流です。プライスラインはReverse-auction Pricing System(逆オークションモデル)という予約の際に利用者側が値段を決めるビジネスモデルで収益を伸ばしたことで知られていますが、小売り販売でコミッションを稼ぐエージェントモデルとのこと。強い財務基盤とグローバル化を武器に世界最大の旅行会社はこちらの2社をチェックしておけばいいかも?

エクスペディア(日本語対応^^)プライスライン(非対応^^;)

ただエクスペディア安い分、色々あるっぽいので使用される際は、ご注意を。

イベントのご紹介

ツーリズムEXPOジャパン

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ちなみにツーリズムEXPOなるイベントを発見。詳細は下記をどうぞ。

開催名 ツーリズムEXPOジャパン2015
(英文):JATA Tourism EXPO Japan 2015
テーマ 動く。 感じる。 旅になる。
主催 公益社団法人 日本観光振興協会一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)
ツーリズム
EXPO
ジャパン
組織委員会
公益社団法人日本観光振興協会、 一般社団法人日本旅行業協会(JATA)、 ANAホールディングス株式会社、 KNT-CTホールディングス株式会社 、 公益社団法人経済同友会、 独立行政法人国際観光振興機構(JNTO)、 在日外国観光局協議会(ANTOR-JAPAN)、 株式会社ジェーシービー(JCB)、 一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会、 全国知事会、 一般社団法人全国旅行業協会(ANTA)、 東北観光推進機構、 一般社団法人日本経済団体連合会、 日本航空株式会社、 日本商工会議所、 独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)、 一般社団法人日本ホテル協会、 一般社団法人日本旅館協会、 株式会社日本旅行、 株式会社ワールド航空サービス
後援 国土交通省、国土交通省観光庁、総務省 、外務省、農林水産省、経済産業省、環境省、東京都、公益財団法人東京観光財団、日本政府観光局(JNTO)、独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)、一般社団法人 日本経済団体連合会、日本商工会議所、東京商工会議所
会期 2015年9月24日(木)~27日(日)
※9月24日(木)、25日(金)は業界関係者・プレスのみで一般の方は入場できません。

  • 26日(土)展示会[一般日] 10:00~18:00
  • 27日(日)展示会[一般日] 10:00~17:00

※9月26日(土)、27日(日)のチケット販売は、開催終了時刻の30分前に締め切ります。

場所 東京ビッグサイト東展示棟
同時開催 VISIT JAPAN トラベルマート2015・VISIT JAPAN MICEマート2015
入場料 ■当日券 大人:1,300円、学生:700円(いずれも税込)
■前売券 大人:1,100円、学生:600円(いずれも税込)
※保護者同伴の小学生以下と中・高生無料(学生証提示)

旅行業界まとめ

と色々書かせていただきましたが、ようやくまとめです。
2015年8月13日現在では、円安の影響からインバウンド(訪日外国人観光客)の取り込みに、各社躍起になっているよう。また事実として、日本人の海外旅行人数よりも、インバウンドの数が上回っている現状を考えると今後も円安が継続する限りは、今後もその傾向は変わらないかと思います。

投資対象としては、利益率は低い事からあまり魅力的ではありません^^; ただHISお世話になったのと、JTBより全然気になっちゃいますね。

おすすめサイトは下記
日本旅行業協会(JATA)
日本政府観光局
国土交通省観光白書

なんか真面目な業界が続いたので、これからは新しい業界取り上げたいですねーAIとか?

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