音楽業界なんて秋元康

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いや〜日本の音楽業界とかね。ホント秋本康だから。
と、こんな事いうと音楽好きな方が、激おこな訳ですが。

音楽はROCKなんだよ! 生き方そのものなんだよっ!!」的な。
自分も音楽好きなんですよ〜主に洋楽なので、日本の音楽ではないですが。。。
David Guetta毎日聞いてます笑 せっかくなんでちょっと古いけどyoutube載せてみたり。苦手な方ごめんなさい。。。

David Guetta – Gettin’ Over You (Featuring Fergie & LMFAO)
Black Eyed Peasの
Fergie,LMFAOと豪勢な顔ぶれ。撮影現場いたかった。。。

と脱線しましたが、何がいいたいのかって海外の音楽はクオリティが高い!!!
と洋楽坊な私は思っています。ちなみに日本のオリコンランキングにあたるアメリカのビルボードランキングをご紹介。ビルボード100

せっかくなんで、アメリカでも2015年2月18日現在最も売れている曲はこちら〜〜〜〜

ビルボードランキング 第1位
Mark Ronson(マークロンソン) – Uptown Funk ft. Bruno Mars
最近日本でもめっさ耳にするんで、知ってる人も多いかもです。DJ兼プロデューサー、マーク・ロンソンかっこええ。

ビルボードランキング 第2位
Ed Sheeran – Thinking Out Loud [Official Video]
夜だらーっとしている時には効きますね〜いいですね^^ PVも素敵で彼女がいない自分には、なんかちくしょうううってなる 素敵なPVでした。

ビルボードランキング 第4位
Maroon 5 – Sugar
なんだこれ素敵すぎる。結婚1:15からのMaroon 5を見たときのみんなの笑顔。。やばい。
でもあれですよね。幸せですねみなさん。あれ。。なんだMacのキーボードに雨が。。。

いやー素敵でしたね。音楽業界の話のはずが洋楽のお話になってしまったので、
元に戻ります笑

日本の音楽業界では、何が売れてるのか?

で、、なぜここで洋楽を紹介したのかというと日本の音楽と比較したかったんですよねえ。

年間 CDシングルランキング 2014年度

オリコンランキング2014年 第1位
ラブラドール・レトリバー / AKB48
まあまあひとつくらいはアイドルは入るよね!という訳で第1位はAKB48でした。

オリコンランキング2014年 第2位
希望的リフレイン / AKB48
またですかっ! いやー重なることはありますよね。AKB人気すごいですね。。

オリコンランキング2014年 第3位
希望的リフレイン / AKB48
。。。。えっ!?

そんなわけで、海外では高品質?な音楽がそのままランキング入り。
日本の音楽業界では、アイドル勢が上位にくるという結果になりました。ではまずは2014年CD売上を通して業界の現状を考えてみました。

2014年CD売上はどうだった?

阪神コンテンツリンク(サウンドスキャンジャパン)は、2014年年間売上動向レポートを発表しました。集計対象期間は2013年12月30日から2014年12月28日。リアル店舗(レコード店、レンタル店、書籍店、家電量販店)・Eコマースにおける国内盤のみを対象として、スーパー・コンビニの販売、アーティスト事務所の直販、輸入盤および特販商品は対象外。原則として同一音源を使用している作品でも商品番号が異なれば別作品とみなし、音楽DVDなどの映像ソフトは含まない。とのこと。
重要なのはここからで、2014年のオーディオソフトの売上金額は、2013年と比較して166億円の減少で約1,965億円(前年比92.2%)。1995年の調査開始以来初めて2,000億円を切りました。販売数量では、前年から972万枚の減少で約8,485万枚と、こちらは前年比89.7%とより大きく落ち込んでいます。

。。。え?? オワコンじゃないですか。

しかも内訳をみれば、先ほどのオリコンランキングをまとめるとシングルは、TOP5は全てAKB48! 6位、7位はジャニーズの嵐、8位と10位は乃木坂46、9位はEXILE TRIBEと、もうなんかアイドル勢が席巻してます。特にAKBグループは7割という驚異的な結果です。ちなみにEXILEは、やんちゃな人専用ジャニーズだと思ってます。(ファンの人ごめんなさい)

なぜAKB48のCDが売れるのか

さてここでタイトルの「音楽業界なんて秋元康」の解説をさせてもらえば、今や音楽業界を牽引するAKB48を育てたプロデューサー秋元康は凄いと思っています。割と本気で。
ダンスや歌は、安室奈美恵や倖田來未などが上手いと思います。ではなぜAKBの方が売れるのか?? 私は【付加価値の提供】【ターゲットセグメント】の二点だと思ってます。

付加価値の提供とは、いままでのCD価格=楽曲の価値だったのが、ネットの普及で無料で視聴できる時代になりました。(youtubeでakb公式の動画が見れるなど)。つまりCD価格>楽曲の価値になってしまったんですね。これは売上減も納得。

AKB48は、付加価値を加えることで、CDを買う意味を再定義したと言えそうです。
CD価格=楽曲の価値+付加価値

付加価値を具体的にいえば、メンバーと握手ができる握手券シングルCDの参加メンバーやセンターを決めるAKB48選挙の投票権など、2chでもマスコミでも散々取り上げられていますが、仕組みは本当に凄いなと思います。【あのアイドルと握手ができる】【アイドルの成功に貢献出来る】という付加価値(というかCDがおまけ?)の提供ですね。

もう一点のターゲットセグメントですが、まずターゲットセグメントとは【ある製品を売り込もうと狙いを定めた消費者(マーケットセグメント)のこと】です。企業の販売活動の効率化をするために、販売対象の絞り込みが行われる事をさしますが、これをつきつめたらペルソナになると思います。

で、秋元康が設定したAKB48という商品のターゲットは誰でしょう? 【会いに行けるアイドル】として売り出した初めての劇場は、当時オタクの聖地秋葉原で、まさか10代の女性ではないですね。完全に秋葉原にいるオタク層をターゲットに設定しています。そしてAKBの特徴は、成長し続けるアイドルだと秋元康が語っています。歌も踊りも完璧ではないが頑張る姿を応援したい=CDを買う事で応援という図式こそ、ターゲットセグメントも成功していると言えそうです。

まとめると

いままで音楽業界にはいなかったターゲット層(オタク層)に対して、【応援したいと思えるアイドル】という商品と、【そのアイドルと交流できる・応援出来る】という付加価値の提供の二つが合わさった結果、現在の売上まで上り詰めたと言えるのでは、と思います。

求められる既存ビジネスモデルの転換

2014年年間売上動向レポートに戻ると、2013年と比較して166億円の減少で約1,965億円(前年比92.2%)。1995年の調査開始以来初めて2,000億円を切りました。

CDが最も収益性の高く、売上比率の全体の8割超を占めていると言われています。つまり現在の日本音楽業界は、CDの売上でここまで来たといっても過言ではありません。それがCD売上減少=業界の低迷につながっています。音楽配信によるデジタル・ダウンロードへの移行・レンタルや中古市場の隆盛・音楽そのものへのニーズの低下・違法アップロード・コンテンツ多様化などが要因にあげられます。

良くデジタル化が進んだから〜と耳にしますが、後述ですが移行はうまくいっていない気が。とゆーか頭打ちですし。。あとは個人的には音楽そのものへのニーズ低下は割とあると思っていて、10年前とかの方が、欲しい音楽が多かったなあ。あと違法アップロードで問題になったファイル共有ソフトも、影響はありそうですね。もうスマートフォン端末などから音楽以外のコンテンツが溢れ過ぎて、音楽に興味が薄れている?と思ったりもします。

世界の音楽業界のトレンド

世界の音楽業界のトレンドは、ダウンロードとストリーミングに向かっています。
というよりダウンロードからストリーミングと言った方が、正確ですね。

海外メディアのWALL STREET JOURNALの記事Apple iTunes Sees Big Drop in Music はiTunes Store の2014年売上は、14%弱減少していると報じています。まさかの音楽ダウンロード配信の先駆けが頭打ちなのはちょっと驚き。

音楽の聴き放題サービスの拡大は世界的なトレンドとなっています。米国ではパンドラ・メディアや、音楽を含むインターネットコンテンツ配信の巨人「iTunes store」を運営するapple も「iTunes Radio」で参入しました。韓国企業サムスンも「Milk Music」を続いています。2014年3月には、東洋経済ONLINEのスポティファイ上陸が話題となりました。

2015年7月11日追記:「定額」音楽配信の波がキタ!

まさに黒船【アップルミュージック(Apple Music)】

ついにアップルは、ストリーミング形式での音楽配信サービス【アップルミュージック(Apple Music)】を開始しました。

いやー遂に本命が登場しました。一定額を支払えば、全世界で約3,000万曲を自由に視聴できることになります。またApple Musicユーザーが設定した好みの音楽ジャンルやアーティストに応じて、「アップルミュージック」がオススメの楽曲を提供してくれるところ。他の多くの音楽配信サービスができましたが、やっぱりおすすめはiTunes Storeでの過去の購入履歴などの情報を元に、最新オススメ情報がユーザーへ届けられるなどなど。現在はまだ無料キャンペーンをやっているそうなので、さっそく入れてみます^^

Apple Musicに先行 サイバーエージェント発【AWA】

月額利用料金は980円(税込)。全世界で約3,000万曲。エイベックス・デジタルとネット広告代理店のサイバーエージェントが共同出資して作ったAWA社が開発したAndroid/iOS向けアプリのAWA(アワ)を発表しました。

LINE  MUSIC

さらにエイベックス・デジタル + ソニー・ミュージックエンタテインメント + LINEが共同出資した会社・LINE MUSICが運営する【LINE MUSIC

LINE MUSICの違いは、オフライン再生機能により楽曲のキャッシュデータをダウンロードすることが可能です。(現在はAndroidのみの様ですが、iPhoneも対応予定との事)ネットワーク環境がない場所でも楽曲を聴けるようになり、Wi-Fi環境ではない使用時に、キャリアの通信制限を気にせず音楽を楽しめるのは嬉しいですね〜。

今後の日本の音楽業界

日本の音楽業界が、世界的メディアニューヨークタイムズで取り上げられた事はご存知でしょうか。CD-Loving Japan Resists Move to Online Music 上記の音楽業界のトレンドに逆らい、大変希有な状態だと語っています。

社団法人日本レコード協会の畑陽一郎さん上記取材に対して「日本のレコード会社は現状のCD中心の市場規模を維持することを望んでおり、新しいデジタルサービスへのライセンスを進めることでデジタル音楽市場を成長させようとしています。」 と語っており、言ってる事矛盾していますね。。もう引き返せないチキンレース。デジタルへの取り組みを、根本から見直す必要があるかもしれません。

僕は音楽業界の株は怖くて買えません。ギリギリ海外のストリーミングサービスと提携してでしょうか。そもそもCD中心での業界規模を維持を希望している時点で、それも難しいでしょうね。。。他の業界と違い音楽著作権がある限り、新規サービスも既存音楽業界の移行次第なので。

2015年7月11日追記:エイベックスデジタルが舵を切ったのは大きな動きましたね!! イヤー素敵。ただまだまだApple Music 一強な印象なので、AWAとLINE MUSICの経過を見守りたいと思います。ただiPhoneもっててAWAを選ぶ理由は内容な。。うーん

ちなみに

東京オリンピックでAKB48が出るという報道をみたんですが、誰か止めて!!!
ウクライナ情勢真っ只中で、クリミア検事総長のイラストが話題になっていた時に、

海外報道「ウクライナに緊張が走る。日本人は女性検事に萌えるw」

とか報道されたりしてもまだいい。みんあ一般人だから。
でも東京オリンピックですよ?? 今後何十年も全世界の人々からお偉さんに、ああ日本ってこういう国なんだと思われる機会にAKB48は無いと思います。

2015年7月11日追記:さらに新国立競技場までお金ないない的な。 文字通り世界的に注目されるので、ぜひ!ぜひ!頑張って頂きたいですね。。

どこかの凄い方お願いします(他力本願)

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